WIPOマガジン
発明の3件に1件がSDGsに関連ー特許データから明らかに
WIPOは最新の報告書で、世界各国で持続可能な開発に向けた取組みを進めるにあたって、知的財産が与える影響を分析しています。特許データ上の技術情報が特許以外の場で公にされることはほとんどありませんが、この情報を用いて特許と国連の持続可能な開発目標 (SDGs) との共通項をマッピングしてみると、両者には強力な相関関係があり、さらには、新たな関係性が形成されつつあることが明らかになります。Christopher Harrison氏が本報告書について紹介します。
知的財産によって、カリブ海地域のクリエイティブな価値を引き出す
Jihan Williams氏は、カリブ海の島国セントクリストファー・ネイビスで、知的財産庁の登録官を務めています。同氏は作家でもあり、作品中では個人的なテーマもためらうことなく取り上げています。芸術に情熱を傾けると同時に、芸術の擁護者でもある彼女が、カリブ海地域のクリエイターの間で知的財産に対する意識を高めるための方策について語っています。
ラテンアメリカにおける特許のジェンダーギャップの解消
Global Intellectual Property Alliance (グローバル知的財産アライアンス、GLIPA) は、知的財産の分野にはびこるジェンダーギャップ (男女格差) の問題に取り組んでいます。女性発明者による特許出願数は今でも全体の4分の1未満を占めるにすぎないことから、GLIPAが設立されて1年未満であるにもかかわらず、ブラジル、チリ、コロンビア、メキシコにおける知財ジェンダーギャップに関する理解を深めるため、メキシコのシンクタンクCAIINNOと提携しました。
Tourism Inclusion for All: ウガンダで社会起業家精神を奨励
ウガンダの社会起業家Charlotte Kazoora 氏は、実践的な技能訓練プログラムを通じて、ウガンダ各地のコミュニティに暮らす人々の生活を向上させるための新たな機会を創り出し、彼 (彼女) らが観光市場に参入して自分の力で稼げるように支援しています。